銀行からのお付き合い借り入れは必要か
経理担当職員です。毎年、年度末に銀行からの要請で1億円の借り入れをしています。年度明けすぐに返すので金利負担は軽微ですが、銀行の実績つくりのために必要のない借り入れをし、自社の財務諸表を汚すことに抵抗があります。このようなことは世間一般に行われているのでしょうか。断ったっ場合、銀行との関係は非常に悪くなるものでしょうか。因みに年商約15億円で長期借入金はありません。
法人の信用度と図る財務分析指標としては、自己資本比率などは借入金があることで数値が悪化しますが、見合いで現預金が増えることで数値が良くなる項目もあるかとは思います。
従って、財務分析の観点からは良し悪しがありますが、個人的には財務分析指標の観点からは借入金が無い方が評点が高くなるような気はしております。
銀行との関係性の観点からは、金融機関の種類(メガ、地銀、信金信組)によっても異なるとは思いますが、ご質問のようにすぐに返済するのであればさほどお付き合いで借入をするメリットは大きくはないように思います。
なぜなら、金融機関は付き合いがあったとしても、資金ニーズが発生した段階で財務状態が悪ければ貸してはくれませんので。
ただし、お付き合いの中で長期で借入をしておくのであれば、付き合いどうこうよりも将来の資金繰りの観点から有益になる場合があるかとは思います。返済期限が到来していない借入を財務状態が悪化していることをもって回収にかかることは基本的にはありませんので。
従って、将来の資金需要の観点から必要になる可能性があるのであれば長期で借りておかれた方が良いかと個人的には感じます。
おそらく業績が良いと思われますので利率も高くはないと思います。このような場合の利息は安心料だと個人的には思いますので、将来の安心を買うことの対価として利率が妥当であり、財務指標の悪化が許容できる範囲であれば長期で借入をされれば良いのかとは思います。
※将来の不安がないのであれば現状のような借入は必要ないとは思いますが、どんな業種でも将来はどうなるか分からないものですので、その辺りを踏まえてのご判断になるかとは思います。
- 回答日:2022/05/19
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