業務委託から正社員になる際の確定申告について
何からはじめていいか分からず、こちらに質問させていただきます。
体調を崩して会社退職し、2年ほど働けず、やっと今年の1月から業務委託で仕事を始めました。
現在二つの会社で業務委託契約で働いていますが、7月からそのうちの1社の正社員になる予定です。もう1社は月数回ですが副業として続けていきます。
開業届はだしていません。
収入に関しては年間40万以上になるので確定申告は必要かと思いますが、
①業務委託費は売上として計上するのでしょうか。
②交通費、パソコン代など立替て経費精算した状態で業務委託費と一緒に振り込まれているのですが、こちらも確定申告で細かく経費として計上するのでしょうか。
③帳簿の仕分けに関して、細かい仕分け方法など調べても出てきません。なにで調べるとわかりやすいですか?
不躾な質問ばかりで恐縮ですが、
宜しくお願い致します。
体調が回復され、お仕事を再開されたとのこと、何よりです。ご不安な中、ご質問いただきありがとうございます。業務委託と正社員、そして副業と、働き方が変わる中で税金関係は分かりにくいですよね。一つずつ解説していきます。
まず、前提として、年間の所得(収入から経費を引いたもの)が48万円(基礎控除額)を超える場合は、原則として確定申告が必要です。副業の場合でも、給与所得以外の所得(今回の業務委託など)が年間20万円を超える場合は確定申告が必要になります。ご自身の状況ですと、年間40万円以上の「収入」が見込まれるとのことですので、経費を差し引いた「所得」がこれらの基準を超える可能性が高く、確定申告が必要になると考えて準備を進めるのが良いでしょう。
① 業務委託費は売上として計上するのでしょうか。
はい、その通りです。 あなたが業務委託契約に基づいて提供したサービスの対価として受け取る報酬は、個人事業主としての「売上(収入金額)」に該当します。
確定申告の際には、この売上(収入金額)を申告する必要があります。所得の種類としては、事業の継続性や規模によりますが、一般的に「事業所得」または「雑所得」として計上します。開業届を出していない場合、まずは「雑所得」として申告することが多いですが、継続的に相当の収入が見込まれる場合は「事業所得」として扱われることもあります(事業所得として青色申告を行うと税制上のメリットがあります)。
② 交通費、パソコン代など立替て経費精算した状態で業務委託費と一緒に振り込まれているのですが、こちらも確定申告で細かく経費として計上するのでしょうか。
これは「立替金精算」に該当するかどうかで扱いが変わります。
純粋な立替金の場合( klient のために一時的に支払い、同額が返金される場合):
あなたがクライアントのために立て替えた交通費やパソコン代(クライアントに所有権があるものなど)について、領収書などを提出し、支払った実費と同額が、委託費とは別に(または明確に区別されて)振り込まれている場合は、その立て替えた金額はあなたの「売上(収入)」にはなりません。
同様に、あなたが立て替えた際の支出も、あなたの「経費」にはなりません。
つまり、この立替金の部分については、原則として確定申告の売上にも経費にも含める必要はありません。 ただし、帳簿上は「立替金」として処理し、入金時に相殺する記録を残しておくと、お金の流れが明確になり、後々確認しやすくなります。
経費込みの報酬の場合:
もし、交通費や必要経費が「報酬額に含まれている」という形で支払われている場合(例:月額報酬〇〇円(交通費含む))、受け取った金額全額が「売上(収入)」となります。
そして、あなたが実際に支払った交通費や、業務のために購入したパソコン代(ご自身の事業で使用するもの)などは、ご自身の「経費」として計上することになります。
ご質問の文面「立替て経費精算した状態で業務委託費と一緒に振り込まれている」からは、前者の「純粋な立替金」に近いように思われますが、契約書や請求書の記載を確認し、不明な場合は契約先に確認することをお勧めします。いずれにしても、何の費用がどのように支払われているのかを明確に区分し、関連する領収書や請求書は必ず保管しておきましょう。
③ 帳簿の仕分けに関して、細かい仕分け方法など調べても出てきません。なにで調べるとわかりやすいですか?
帳簿付け(仕訳)は最初は戸惑いますよね。以下の方法で調べてみるのがおすすめです。
公的な情報源:
国税庁のウェブサイト: 確定申告に関する情報、帳簿の付け方の基本的な説明(特に「記帳のしかた」等のパンフレット)が掲載されています。少し難しいかもしれませんが、最も正確な情報源です。
最寄りの税務署: 無料で相談に乗ってもらえます。事前に電話で予約することをお勧めします。具体的な状況を話してアドバイスをもらうのが一番確実です。
地域の青色申告会や商工会議所/商工会: 記帳指導や相談会を実施している場合があります。
会計ソフトの活用:
クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード クラウド、弥生会計 オンラインなど): これらは初心者でも帳簿付けがしやすいように設計されています。銀行口座やクレジットカードと連携して自動で仕訳候補を提案してくれたり、ヘルプページやサポート体制が充実していたりします。多くの場合、無料プランや試用期間があるので、いくつか試してみて自分に合うものを見つけるのが良いでしょう。ソフトのヘルプページ内で具体的な仕訳例を探すのが分かりやすいです。
- 回答日:2025/04/28
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業務委託分の収入と経費については確定申告が必要です。
>①業務委託費は売上として計上するのでしょうか。
副業が事業的規模なのかどうかによって、事業所得に該当するか、雑所得に該当するかにより異なります。事業所得であれば売上に該当し、また経費に該当するものも勘定科目ごとに記帳をして損益を計算することになります。雑所得に該当する場合はエクセルなどで収入と経費を管理して差額を雑所得として申告します。売上金額に関わらず、記帳や帳簿保存をすることで事業所得として申告することも可能ですが、メインの所得が給与所得となる場合は雑所得に該当する可能性もありますのでこのあたりについては個別に判断していくことになります。
>②交通費、パソコン代など立替て経費精算した状態で業務委託費と一緒に振り込まれているのですが、こちらも確定申告で細かく経費として計上するのでしょうか。
→交通費やパソコンの債務者が先方であれば単なる立替金に過ぎないので、収入にも経費にも該当することはありません。債務者が質問者様であれば交通費などを一旦経費として計上し、精算された時点で収入として処理することになります。パソコンについては貸与されるのかどうかによっても扱いがことなりますが、10万円以上の場合は資産となり減価償却費を計上していくことになります。(事業所得で青色申告の場合かつ30万円未満の場合は一時償却可能です)。
>③帳簿の仕分けに関して、細かい仕分け方法など調べても出てきません。なにで調べるとわかりやすいですか?
→事業所得として申告する場合は少なくとも簿記3級程度の知識は必要になってくるかと思います。雑所得であればエクセルなどで収入と経費の合計を集計できれば問題ありません。副業収入も少ないようですので、最寄りの税務署へ相談にいくか、国税庁の無料電話相談を利用するのも良いかもしれません。
- 回答日:2025/04/26
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