家事按分(副業・個人事業主)
ここ数ヶ月で収入が発生してきた個人事業主(副業)です。現在、自宅で副業を実施、週10時間やっておりますが、家賃・通信費・光熱費の家事按分の数値について面積按分・時間按分など各所調べながら最適値を検討しておりますが、否認されない相場の数値などありましたらご教示いただけますでしょうか?尚、年間200万程度の売り上げ、家賃は20万程度、光熱費2万、通信費(携帯、Wi-Fi)は1.5万です。50平米程度の家で寝室(8畳)にデスク・PC、電灯などがあり、そこで作業、オンラインミーティングを行なっており、時折、顧客先で打ち合わせなどの為、先方に移動、業務しております。
家事按分の比率について相場というものは特にありませんが、面積比や使用時間など合理的な按分比率で説明できる形で計算しておけば特に問題になるリスクは低いかと存じます。根拠資料(間取り図や業務時間記録など)を残しておくと安心です。
- 回答日:2025/07/08
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週10時間程度であれば、
7日×24時間に対して6%程度が目安となると考えます。
- 回答日:2025/07/08
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回答した税理士
🌟Empower Your Dreams🌟【起業から上場まで変えられる未来に伴走します】公認会計士長南会計事務所
- 認定アドバイザー
- 東京都
税理士(登録番号: 67029), 公認会計士(登録番号: 4694), その他
回答者についてくわしく知る家事按分は、業務に使用する割合を合理的に算出する必要があります。否認を避けるためには、業務に使用した実態に即した根拠を持つことが重要です。家賃は面積按分が基本で、50㎡のうち作業スペースが8畳(約13㎡)であれば約26%と算出可能です。ただし私的利用もあるため、20~25%程度が現実的な相場です。光熱費や通信費は時間按分も考慮し、週10時間(週168時間中約6%)で按分率は5~10%程度が妥当です。通信費は業務専用回線がない場合、私用分を控除し20~30%程度の按分が無難です。いずれも、按分根拠(図面や業務記録)を残すことが重要です。税務調査時に実態説明できるよう、使用実態を日誌等で明示することで、否認リスクを軽減できます。
- 回答日:2025/07/08
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1. 【按分の基本原則】
税務上の家事按分は、「合理的かつ客観的な基準(面積・時間など)による算出」であれば問題ありません。
目安としては:
• 家賃・光熱費:面積×時間按分の併用が基本
• 通信費:事業割合の実感値でOK(税務調査でも比較的緩い)
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2. 【各経費の按分割合の実務相場】
● 家賃の家事按分(面積+時間基準)
• 作業部屋:8畳 ≒ 約13㎡/50㎡ ≒ 26%
• 週10時間 ≒ 月40〜45時間程度(1か月720時間のうち6%)
→ 面積26% × 時間6% = 約1.5%(安全ライン)〜高くて5%
【実務相場】
→ 3%〜5%程度ならまず否認されにくい範囲
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● 光熱費の家事按分
• 同様に、使用空間と時間ベースで算定
• PC・照明・空調の使用が主(風呂・炊事など生活用が大きいため控えめ)
【実務相場】
→ 3%〜7%程度が一般的。高くても10%までが安全圏
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● 通信費(Wi-Fi・携帯)の按分
• Wi-Fi:自宅でのPC作業が主なら事業使用の比率を見積もり
• 携帯:電話・メッセージ・地図アプリ等、個人利用もあるため慎重に
【実務相場】
• Wi-Fi:30%〜50%程度(作業中心なら50%近くも可)
• 携帯:10%〜30%が無難(電話営業や業務連絡が多ければ高くても可)
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3. 【実際の記帳例(目安)】
年間支出に対して按分:
• 家賃:20万円 × 5% = 1万円(「地代家賃」として経費)
• 光熱費:2万円 × 5% = 1,000円(「水道光熱費」として経費)
• 通信費:1.5万円 × 40% = 6,000円(「通信費」として経費)
→ 合計:約1万7,000円程度が按分経費となります。
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4. 【税務対策としてのポイント】
• 「面積」「時間」「利用実態」の根拠をエクセル等で記録・保存
• 急に高率(例:家賃50%など)で計上すると税務調査時に指摘されやすい
• 個人事業主の副業レベルであれば、全体の按分率は低めでも十分合理的と評価されます
- 回答日:2025/07/09
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