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『法人の土地(自社)』に自宅建設予定ですが、法人契約(社宅)か個人契約で建てるかで迷っています。下記内容の回答及びメリットとデメリット教えていただけないでしょうか?

『土地は法人名義で購入済み』  
①1階会社、2階自宅(社宅)  
②会社と別棟で自宅(社宅)  
③会社と別棟で自宅(個人契約)  
④他に案があれば教えて下さい。  
10人位の小企業なので、将来を考えたときに何が一番答えなのかがわかりません、、
(今は経営は順調ですが、もしも法人の途中解散や何十年後の高齢による後継者問題などになった時)
ご回答いただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。
※カテゴリが土地、建物系がありませんでしたので節税対策チェックをいれさせてもらいました。

税理士法人シン中央会計

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  • 認定アドバイザー評価ランク5
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税理士(登録番号: 106985)

返信させていただきます。
①、③の選択肢をとられるのであれば、仰る通り引越前提や土地を個人が買い取るのが良いかと存じます。
追加のご相談についてですが、法人の土地と個人の土地の交換は可能で御座います。
但し、交換とはいっても、帳簿上では「時価で売買があった」こととして所得計算を行いますので、金銭のやり取りが無かったとしても、評価の差額は譲渡益(損)となりますので、ご注意ください。
(その際は事前に不動産鑑定士様に評価いただくことをお勧めいたします。)
全くの私見であり、恐縮ですが、個人的な選択肢としては…
住宅借入金等特別控除の要件を満たす&拘った家を作りたい、ということであれば、⑤を選択いたします。
(所得要件・居住年月要件など)
一番の理由としては出来るだけシンプルな状態の方が将来的に動きやすいと思っております。
その他、ご自宅によっては、従業員さんの目に入り、マイナスな影響を与える可能性がゼロでは無いと思っておりますので、出来るだけ(物理的に)会社と切り離すのも良いかと存じます。
現役の間はより事業に専念いただき、将来的に生涯保有・法人で購入・第三者への売却等、自由に選択いただくのが良いかと存じます。
ご相談者様のお土地状況やその他背景が分からず、見当違いになっているかも分かりませんが、ご参考いただけますと幸いです。

  • 回答日:2022/04/14
  • この回答が役にたった:3
  • ご返信ありがとうございます。
    ⑤は確かに理想ですよね。出来ることならそのようにしたいのですが、別棟の場合出来ても③か⑤(隣の敷地)になるかと思います。シンプルな状態の方が将来的にも良いことがご意見でわかりました。ありがとうございます。

    ご質問のお答えで『交換とはいっても、帳簿上では「時価で売買があった」こととして所得計算を行いますので、金銭のやり取りが無かったとしても、評価の差額は譲渡益(損)となりますので、ご注意ください。』
    とありますが、お互いが損しなよう(差額がないよう)に測量?してもらえばよいでしょうか?返信が理解の的外れでしたらすみません。。あと、時価で売買した土地を、『個人が住居』、『法人は駐車場』と用途が違くても問題はないでしょうか?
    お手数お掛けします。。

    投稿日:2022/04/14

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回答させていただきます。
【①1階会社、2階自宅(社宅)】
メリット
・1階の建築にかかる消費税分が消費税額控除が出来る。
・建物全体が減価償却で数十年で経費に出来る。
・引っ越ししやすい。(社員など別の入居者を募集することが可能)
・諸費用が経費に出来る
・相続評価の際に、個人所有より低額の評価になる可能性がある
 (株主であった場合)
デメリット
・個人から法人に支払う家賃が、法人の収入となる。
・売却時に多額の納税が出る可能性がある
(減価償却をして、帳簿価額が減少している。
 個人と違い、居住用の特別控除が無い)
・勇退後に後継者との関係次第では賃貸借契約が変更になる可能性がある。
・相続時に株式を持っていれば、個人所有より低額評価になる可能性があるが、後継者がいる場合はそもそも事前に株式譲渡(贈与)等の対策をして、株式を手放すことが多い。
【②会社と別棟で自宅(社宅)】
基本的には①と同じです
(本社部分のみ消費税の仕入税額控除が可能)
【③会社と別棟で自宅(個人契約)】
メリット
・住宅ローンを組むと、住宅借入金等特別控除が使える。
・売却時に特別控除が適用できる可能性がある。
デメリット
・土地分の家賃を個人から法人へ支払う必要がある。
・自宅にかかる費用は経費に出来ない。
【④会社と別棟で自宅(個人契約)→14年後に法人で購入】
メリット
・13年間は③のメリット・デメリットを享受できる
 (住宅借入金特別控除の要件にご注意ください)
・特に修繕費等がかかりはじめる14年目以降は①のメリット・デメリットを享受できる
デメリット
・法人への異動時に登記費用や不動産取得税などが発生する。
【⑤全く別の場所で役員社宅 or 個人住宅を取得する】
メリット
・後継者がおらず、M&Aの選択肢をとる場合に売却しやすい。
・従業員さんの目が気にならない。(士気に影響しない)
※その他メリット・デメリットは上記参照
【まとめ】
箇条書きで記載させていただきましたが、いずれも一長一短あり、
全てにおいて一番有利な選択肢というのは御座いません。
様々な問題が絡みますので、じっくりご検討なさってください。

※自己建設の役員社宅の場合、役員から徴収する賃料も税法に沿って算出する必要が御座いますので、ご注意ください。

  • 回答日:2022/04/13
  • この回答が役にたった:2
  • ご返信ありがとうございます!親切丁寧なご回答でとてもありがたく、感謝致します。

    番号で厳選すると、①か③か⑤(個人契約)がよいのかなと思いました。。
    ①だと将来引っ越しを前提に住む。
    ③だと将来を考えると法人契約の土地を個人が買取した方がいいのかなと、(法人を退いた時や万が一の途中解散などを考えると、法人と混在するより個人に移行した方がよいのかなという、勝手な判断ですが。。)

    ⑤の場合ですが、個人所有土地の場所と法人所有土地の場所を等価で交換は可能なのでしょうか?
    (敷地については法人土地と個人土地は隣になります。交換可能な場合は元法人の方に、自宅を新築、元個人の方は駐車場とか、etc...)

    一つの案としてでよいのですが、税理士法人シン中央会計さまが同じような状況となった場合、どの方法がよいと思いますか。漠然とお聞きしてしまいすみません。。出口戦略で一番良い方法がわからず。。

    投稿日:2022/04/13

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交換にあたっては、
①同価値になるように、面積を計算して、交換をする。
②都合の良い広さになるように交換する土地を決めて、交換をする。
いずれの方法でも問題御座いません。
②であれば、先に記載した通り時価評価の差額を益(損)として計上します。
また、土地の用途は異なっても問題御座いません。
※土地の用途が同一の場合には圧縮記帳という制度が使える場合も御座いますので、ご参考ください。
【参考国税庁HP】
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5600.htm

  • 回答日:2022/04/14
  • この回答が役にたった:1
  • ご返信ありがとうございます。とてもわかりやすく助かります。。感謝します、
    もう一つだけお聞きしたいのですが、③の場合(会社と別棟で自宅(個人契約))、これを社宅扱いにすることは可能なのでしょうか?お手数ですがご教示お願い致します。

    投稿日:2022/04/15

  • 真剣に決めなければいけない為、
    ①についてもう少し教えていただけますでしょうか?
    (こちらも可能性がやはりでてきました。)
    税理士法人シン中央会計さまにせっかくお答えいただきました回答が理解不足の為、、お答えいただいたのに理解が出来ず、申し訳ありません、
    ・売却時に多額の納税が出る可能性がある。
    ⇒多額の納税とは?
    ・勇退後に後継者との関係次第では賃貸借契約が変更になる可能性がある。
    ⇒契約の変更とはどのようなことでしょうか?重大なことでしょうか?それとも書類を交わせば済むレベルでしょうか?
    (漠然とした質問ですみません、)
    ・相続時に株式を持っていれば、個人所有より低額評価になる可能性があるが、後継者がいる場合はそもそも事前に株式譲渡(贈与)等の対策をして、株式を手放すことが多い。
    ⇒株式は後継者がいれば手放し、いなければ法人解散となると思います。。

    投稿日:2022/04/18

  • お世話になります。
    お忙しい中すみません、
    上記質問のご回答は難しそうでしょうか??もし可能でしたらご回答いただけると助かります。。どうぞよろしくお願い致します。

    投稿日:2022/04/20

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