欠損金繰戻還付請求について
欠損金繰戻還付請求につき、freee申告で「欠損金の繰戻しによる還付請求書」を作成し還付額を算出した後の会計への反映、別表への反映方法をお聞きしたいです。
必要な仕訳と申告書類への入力手順をアドバイスください。
・還付請求書で計算され確定した還付額の会計への反映
・上記、会計上の利益への反映による税務上の利益調整
・その他、欠損金繰戻還付請求に伴い発生する作業(当該期と翌期に分けて)
freeeサポートデスクに対象外と言われてしまい途方に暮れています。。。
「freee申告 法人税エンドユーザー向けプランのハンドブックやガイドにおいては、欠損金の繰り戻し還付の手順のご案内には未対応となっております。
恐れ入りますが、当メールサポートでは、freee申告 法人税エンドユーザー向けプランのハンドブックやガイドに記載されていない内容については、所轄の税務署等、若しくは専門家にご確認頂いた上で、ご対応頂く内容となりますので、その点ご理解頂けますと幸いです。」
欠損金の繰戻還付請求による処理は、申告年度と翌事業年度により異なりますので区分してご説明いたします。
<例示>
令和7年3月決算(5月申告)の確定申告で繰戻欠損金が生じ、翌事業年度である令和7年4月~令和8年3月事業年度で還付を受ける場合
◆令和7年3月決算の確定申告での処理
会計仕訳:必要なし
税務処理:別表調整は必要ありませんが、別表一の32欄(翌期へ繰り越す欠損金等)の外書きとして欠損金の繰戻し還付請求書に記載した金額を記載します。※税務申告ソフトをご利用の場合は自動転記されると思います。
◆令和8年3月決算の確定申告での処理
会計仕訳:還付された金額を雑収入(不課税)として計上
税務処理:別表四の減算欄で還付額を減算(社外流出)する。
※減算欄の項目は「還付所得税等」や「所得税額等及び欠損金の繰戻しによる還付金額等」など税務申告ソフト等により異なりますが、減算(社外流出)となっていれば問題ありません。
- 回答日:2025/05/13
- この回答が役にたった:3
早速の詳細なご説明を、誠にありがとうございます。
繰戻欠損金が生じた期は、特に会計仕訳は必要ないのですね。大変参考になりました。投稿日:2025/05/14
いつもお世話になっております。
欠損金の繰戻還付請求書を作成・提出された後の処理について、以下のとおりご案内いたします(すべて当該事業年度での対応となります)。
【会計上の処理】
還付が確定し、実際に入金があった際には「雑収入」として計上します。
(例)
借方:普通預金/貸方:雑収入
【税務上の処理】
別表四にて減算の調整を行います。
「所得税等及び欠損金の繰戻しによる還付金額等」の欄に金額を記載し、課税所得から減算します。
この2点で対応は完了となります。
なお、具体的な申告書の作成にあたっては、恐れ入りますが専門家へ直接ご相談いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 回答日:2025/05/13
- この回答が役にたった:2
早速の詳細なご説明を、誠にありがとうございます。
一点、「すべて当該事業年度での対応となります」とのことですが、他の方のご回答にあるように、繰戻欠損金が生じた期ではなく、申請後還付が行われた期との認識で正しいでしょうか?ご確認いただければ幸いです。投稿日:2025/05/14
ご認識のとおりでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
- 回答日:2025/05/14
- この回答が役にたった:1
迅速なご回答ありがとうございました。
非常に助かりました。重ねて御礼申し上げます。投稿日:2025/05/14