簿記とは|これから学ぶ人のために図入りで分かりやすく

公開日:2019年08月02日
最終更新日:2020年05月25日

目次

  1. 簿記とは
    • どんな時に役に立つ?
    • 簿記の種類
  2. 簿記の目的とは
    • (1)決算書の作成が最終目的
    • (2)簿記と決算書の関係
  3. 簿記の仕訳とは
    • (1)取引を原因と結果に分ける
    • (2)勘定科目に当てはめる
    • (3)借方と貸方に分けて記入
  4. 勘定科目の仕訳例(5つのグループ別)
    • (1)資産
    • (2)負債
    • (3)純資産
    • (4)収益
    • (5)費用
  5. まとめ
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簿記とは

簿記とは、簡単に言うと「お金やものの出入りを記録するための方法」で、日々の取引を帳簿に記入し、最終的に決算書を作成するための一連の作業のことをいいます。
簿記というと、「借方・貸方」「勘定科目」など難しい用語が使われることから、何だか難しそう…というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、基本とコツをしっかり押さえれば、スムーズに理解することができるようになります。

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どんな時に役に立つ?

簿記の基礎知識を知っておくと、一見簿記とは関係のない職業でも役に立つようになります。経理事務の担当となった時には当然簿記の知識は必要になりますし、経理ではなくても、一般事務などの就職活動の際にも有利になります。
また簿記を理解し決算書が読めるようになれば、新聞の経済欄や経済ニュースが分かるようになりますし、経済の動きが分かれば株式投資を行う際にも有利です。

さらに、起業するうえでも、簿記の知識は必ず役に立ちます。
起業したらさまざまなシーンで事業を数字で評価します。売上・利益・費用等は、全て数字から構成されていますから、簿記を知ることで、これらの企業の数字を把握することができ、経営分析をすることができるようになります。

簿記の最終的な目的である「決算書」を読めるようになることは、社長としては必要不可欠です。簿記の知識があれば、決算書の数字が示す意味を理解することができるため、問題点があればいち早く察知することができるようになりますし、事業をより成長させるためには何が必要なのかまで分かるようになります。

「決算書とは|見方・読み方の基本ルール 」を読む

簿記の種類

簿記は大きく「単式簿記」と「複式簿記」の2種類に分けることができます。
単式簿記は、お小遣い帳や家計簿のようなもので、日付、項目、詳細、入金額、支出額、残高を記入します。

しかし、単式簿記ではお金やものの出入りを記録することはできても、儲けや財産の状況まで明らかにすることはできません。
そこで生まれたのが「複式簿記」という技術です。
複式簿記では、1つの取引を原因と結果という2つの側面から捉え、お金の動きに伴う商品や借金、儲けの増減まで表すことができます。

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簿記の目的とは

簿記は、お金やものの出入りを記録して、お金の動きに伴う商品や借金、儲けの増減を表す技術ということは説明しました。

それでは、何のために儲けの増減を表すのでしょうか。それは、会社の儲けや財産の状況を明らかにするためです。
会社を続けていくためには、会社の儲けや財産の状況を明らかにすることは非常に大切です。いくら儲けているのか、現在の財産の状況はどのようになっているかが分からなければ、会社が今損をしているのか、もっと利益を出すためにはどうすればいいのかを判断することができません。

また、会社の儲けや財産の状況を把握していないような会社には、銀行もお金を貸してくれません。
会社は儲けや財産の状況に応じて税金を納める義務がありますが、儲けの増減が分からなければ、いくら納税をすれば良いのかも分かりません。
したがって、会社は一定のルールに従って、お金の動きに伴う商品や借金、儲けの増減を記録して、会社の経営成績や財政状況を明らかにしなければならないのです。

そして、この会社の経営成績や財政状況を明らかにする書類が決算書です。

つまり簿記は、決算書を作成するための技術なのです。

(1)決算書の作成が最終目的

会社は、一定の時期に儲けや財政状況を明らかにする必要があり、これを「決算」といいます。そして、この決算時に作られるため「決算書」と呼ばれています。

決算書のうち最も大切なのは、賃借対照表と損益計算書です。賃借対照表は、会社の財産を、損益計算書は会社の儲けを明らかにします。

(2)簿記と決算書の関係

簿記では、日々の取引を帳簿に記入する時に「通信費」「仕入」などの勘定科目を使って振り分けますが、この勘定科目は基本的に資産、負債、純資産、収益、費用の5つのグループのいずれかに振り分けられます。

そして、資産、負債、純資産、収益、費用は、賃借対照表に資産、負債、純資産が分類され、損益計算書には収益、費用が分類されます。

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簿記の仕訳とは

簿記は、それぞれの勘定科目に振り分けます。
そして、この勘定科目に振り分けると、それらは資産、負債、純資産、収益、費用のグループに振り分けられ賃借対照表と損益計算書に表されます。

それぞれの勘定科目に振り分ける時には、ひとつの取引を原因と結果に分解して勘定科目に振り分けます。そしてこの作業を「仕訳」といいます。

たとえば、「100円の商品を現金で売った」という取引で、どのように仕訳をするか考えてみましょう。

(1)取引を原因と結果に分ける

まず、「100円の商品を売った」という取引を、「商品を売った」という取引の原因と「代金100円を現金で受け取った」という取引の結果に分解します。

(2)勘定科目に当てはめる

取引を原因と結果に振り分けたら、該当する勘定科目に当てはめます。
「100円の商品を現金で売った」では、商品を売ったという取引は「売上」、代金を受け取ったという取引は「現金」という勘定科目を使用します。

(3)借方と貸方に分けて記入

勘定科目が右側と左側に分けて金額を記入します。

帳簿の左側を借方、右側を貸方といいます。
借方・貸方という感じからお金の貸し借りをイメージするかもしれませんが、特に気にする必要はありません。「借方」は左、「貸方」は右と覚えるだけで十分です。

「借」の「り」は左払いだから左側、「貸」の「し」は右払いだから右側と覚えましょう。

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勘定科目の仕訳例(5つのグループ別)

ここまでは、簿記の仕組みや決算書とのつながりを説明してきました。
ここでは、前述した5つのグループごとに、よく使う勘定科目について、具体的な取引の仕訳例とともに説明していきましょう。

(1)資産

資産とは、会社のプラスになる財産です。
賃借対照表では左側に示されます。主な勘定科目は、現金・預金・売掛金・有価証券などがあります。

①現金
現金で代金を受け取った時や、事務用品などを購入した時に使います。

「普通預金に現金10万円を入れた。」

「商品を1万円で販売し、代金は現金で受け取った。」

②売掛金
商品やサービスを提供して、後日代金を受け取る場合があります。このような取引を「掛け」といい、掛け取引で生じた未収代金を「売掛金」といいます。

「得意先に商品10万円を販売した。代金は来月回収予定である。」

「先月販売した商品の代金として、20万円が普通預金に振り込まれた。」

(2)負債

負債とは、会社のマイナスの財産です。主な勘定科目としては、買掛金、借入金などがあります。負債は、賃借対照表の右側上部に示されます。

①買掛金
商品を購入したり材料を購入したりした時、その代金を後日支払う場合があります。このような取引を「掛け」といい、掛け取引で生じた未払い代金を「買掛金」といいます。

「仕入先から商品50万円を仕入れた。代金は来月支払予定である。」

「先月仕入れた商品の代金として、20万円を普通預金から支払った。」

(3)純資産

純資産とは、資産と負債の差額で、会社の正味財産(資本金や会社のこれまでの利益の積み重ね)となるものをいいます。
純資産は、貸借対照表の右側の下部に示されます。

①資本金

「現金10万円を元入れ(経営者が出資すること)して営業を開始した。」

「店主が、私用のため現金30,000円を引き出した。」

(4)収益

収益とは、利益を生み出すもととなるもので、売上や受取手数料などが主な勘定科目です。収益は、損益計算書の右側に表示されます。

①受取利息

「役員への貸付金300万円が返済され、利息1万円とともに普通預金に振り込まれた。」

(5)費用

費用とは、収益を稼ぎ出すために費やしたもので、給料や水道光熱費、消耗品費、交際費、広告宣伝費などが主な勘定科目です。費用は、損益計算書の左側に表示されます。

①交際費

「取引先の接待を行い、10万円と送迎日の交通費2万円を現金で支払った。」

②広告宣伝費

「会社のイベントで使用するパンフレットの作成を依頼し、製作費用15万円を普通預金から振り込んだ。」

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まとめ

  • 簿記とは、簡単に言うとお金やものの出入りを記録するための一連の作業のこと
  • 簿記の最終的な目的は決算書を作成すること
  • 勘定科目は決算書の「資産、負債、純資産、収益、費用」に振り分けられる

以上、簿記の意味や種類、仕訳例や勘定科目、決算書とのつながりなどについてご紹介しました。
簿記は、まずは①取引を2つの側面から捉えること、そして②よく使う勘定科目は覚えてしまうことから始めましょう。そして簿記の最終目的である賃借対照表と損益計算書のどこにそれぞれの勘定科目が分類されるのかを理解することで、決算書が示す意味が理解できるようになります。

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貸借対照表と損益計算書については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。
簿記の基礎的な知識を理解したら、ぜひ以下の記事についてもご覧ください。

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