確定申告してから還付金を受け取るまでのスケジュール

公開日:2018年10月30日
最終更新日:2019年02月27日

目次

  1. 還付金とは
    • 確定申告~還付金を受け取るまでのスケジュール
    • 口座で受け取るためには
    • 税務署に持参した場合
    • 郵送で提出した場合
    • e-Taxで電子申告した場合
    • 確定申告した時期にもよる
  2. 納税額・還付金額の申告書記入法
    • 還付の有無を確認する
    • 税金が還付される場合
    • 税金を納める場合
  3. 年末調整でも還付金がもらえる場合も
    • 年末調整で還付金をもらえる人とは
    • 還付される場合は最長5年以内に確定申告できる
    • 間違って申告した場合は更正の請求で税金を取り戻す
  4. まとめ
    • 確定申告に強い税理士の探し方

払い過ぎた税金を取り戻すために確定申告をした人にとっては、「いつ還付金が振り込まれるのか」は、気になるのではないでしょうか。
確定申告してから還付金を受け取るまでのスケジュールは、およそ1~2カ月後です。e-Taxの場合にはもう少し早く、3週間程度で振り込まれます。

それでは、確定申告の還付金は、どのような方法で手続きを行い、どのように振り込まれるのでしょうか。
今回の記事では、確定申告をしてから、還付金を受け取るまでのスケジュールについてご紹介します。

還付金とは

事業が赤字であった場合や、所得控除などを受けたために、すでに納付している所得税額より納めるべき所得税額が少なかった場合、その「すでに払い過ぎていた所得税」が返還されます。
この返還されるお金のことを、還付金といいます。

確定申告~還付金を受け取るまでのスケジュール

還付金がいつ振り込まれるかについては、決まっていません。
確定申告をした時期にもよりますし、確定申告の提出方法によっても異なります。

口座で受け取るためには

還付金は、銀行などの口座で受け取ることができますが、口座は申告した本人の口座である必要があります。口座番号は、申告書の「還付される税金の受取場所」の欄に口座情報等を記載して提出します(※ 記載方法については後述)。
なお、インターネット専用銀行は、特定の銀行を除いて、還付金の口座に指定することはできません。詳しくは取引銀行に問合せて確認してみましょう。

税務署に持参した場合

確定申告書を税務署に持参して手続きした場合には、およそ1~2カ月後です。
申告書類について税務署が確認をして、書類に不備や記載ミスがない場合に還付が確定します。そして、還付する金額と振込日が記載されたはがきが送られてきます。

郵送で提出した場合

確定申告の提出は、税務署に郵送することもできます。
郵送で提出した場合にも、還付金の振込みは、およそ1~2カ月後です。
なお、郵送で提出する場合には、消印の日付が提出日になります。宅急便やゆうパックなど信書が送れない方法での提出はできません。
また、ポストに投函する場合には、回収時間の関係で日付が翌日になってしまう可能性もありますから、ぎりぎりの投函は避け、早めに投函するようにしましょう。

この時、控えを返送してほしい場合には、切手を貼った返信用封筒を同封しましょう。
(返信用封筒を入れるのは、控えが必要なときのみで構いません。)

e-Taxで電子申告した場合

e-Taxで電子申告した場合は、税務署に持参した場合や郵送で提出した場合よりも早く、3週間程度で還付金が振り込まれるケースがほとんどです。
e-Taxを利用した場合は、e-Taxにログインすれば、還付金の支払予定日や金額などの還付金の処理の状況について確認することができます。

確定申告した時期にもよる

確定申告の還付金がいつ振り込まれるのかについては、確定申告を提出した時期によって、若干変わってきます。
税務署の混雑状況などにも左右されるようですが、一般的には、早く申請すれば1か月ほど、確定申告の期限ぎりぎりに提出した場合には、2カ月ほどかかるケースが多いようです。

納税額・還付金額の申告書記入法

前述したとおり、還付金は確定申告をしたその場で受け取れるわけではありません。
申告書の「還付される税金の受取場所」欄等に、納税者本人の預金口座などを記載する必要があります。
(なお、口座振込を依頼しなかった場合には、税務署から送付された「国庫金送金通知書」を持参し、ゆうちょ銀行または郵便局の窓口に出向けば、現金で受け取ることもできます。)

還付の有無を確認する

確定申告をして、「納める税額」の欄がプラスになったら追加で納税する必要があります(※ 後述)。
「納める税額」の欄が空欄になり、「還付される税金」の欄に金額が記載された場合には、払い過ぎた分の税金が還付されます。

税金が還付される場合

還付金を申告書の「還付される税金の受取場所」欄等に、納税者本人の預金口座などを記載する必要があります。
銀行・信用金庫等の口座への振込みと、ゆうちょ銀行(郵便局)の貯金口座への振込みといずれかを選択できます。


なお、還付金が指定された日に入金されたか否かについては、きちんと確認するようにしましょう。振込み人の名前は税務署になっています。
その際、その他に納めていない税金(消費税などの国税)がある場合には、その税金と還付金が相殺されてしまうケースもあります。

税金を納める場合

確定申告をして、「納める税額」の欄がプラスになったら、納税する必要があります。
また、所得税の納税については、税務署から納付書が送られてくるわけではなく、自分で手続きを行う必要があります。
なお、確定申告をして所得税の納税を行う場合の期限も3月15日(土日祝日に当たる場合には、翌開庁日)です。
税務署窓口で納付することもできますが、金融機関・郵便局で現金納付する方法、口座振替、e-Taxで納付することもできます。

もし、期限までに納付できなければ、納期を先延ばしにする延納を選択することもできます。ただし、①本来の納付期限までに、納付すべき税額の2分の1以上を納付することが条件です。また、②延納期間中の利子税が年1.7%かかります。

年末調整でも還付金がもらえる場合も

会社員の場合は、通常自分で所得税や住民税を納めることはありません。それは、すべて勤務先で社員の給料や賞与から所得税や住民税、社会保険料を徴収し、徴収した税金と社会保険料を、税務署、市区町村、年金事務所に納めているからです。

そして、年末調整で社員の1年間の所得税を清算する手続きを行っています。
源泉所得税を天引きする際は、社会保険料控除・配偶者控除・配偶者特別控除・扶養控除の4種類しか考慮されていませんので、他の所得控除を適用して源泉徴収された税額との過不足を計算した結果、還付金をもらえることもあります。


※ただし、①2カ所以上の会社から給与をもらっている人 ②年収2,000万円を超えている人 ③再就職したものの、年末調整を受けていない人は、年末調整がされていないので、確定申告をする必要があります。

「サラリーマンの確定申告|年末調整をしていても確定申告必要な場合とは」を読む

「年末調整の手続き~1年間の所得税の清算」を読む

年末調整で還付金をもらえる人とは

年末調整で還付金をもらえる可能性がある人は、次のようなケースです。

扶養家族が増えた
年末調整の時に勤務先に届けることで、還付されることがあります。

社会保険料控除
給料で天引きされている以外にも、家族の国民健康保険や国民年金保険料を払っている人は、年末調整で社会保険料控除の適用を受けられます。
※配偶者や親の年金から控除されている健康保険料や介護保険料、給料から源泉徴収されていた社会保険料などについては、本人が年金や給料から直接支払っているので、社会保険料控除の対象とすることはできません。

離婚または死別してシングルマザー、シングルファザーになった
一定の要件を満たせば、寡婦控除あるいは寡夫控除の適用を受けられます。

本人が障害者、または家族に障害者になった
一定の要件を満たせば、障害者控除の適用を受けられます。

なお、医療費控除、雑損控除、寄付金控除の3つの項目については、会社で年末調整をしてくれないので、これらの控除を受ける際には、会社員でも自分で確定申告をする必要があります。

「医療費控除|確定申告に必要な医療費控除の知識と還付を受けるために必要な手続き」を読む

「ふるさと納税の確定申告|確定申告の方法と申告用紙の書き方まとめ」を読む

還付される場合は最長5年以内に確定申告できる

税金が還付される場合は、最長5年以内であれば、確定申告をして税金を取り戻すことができます。
もし、申告し忘れた控除がある場合には、5年前までさかのぼって申告できるので、心当たりがあれば、領収書などを探して確認してみましょう。

間違って申告した場合は更正の請求で税金を取り戻す

確定申告の期限を過ぎてしまってから、確定申告の計算を間違えて「税金を多く支払ってしまった」と気づいた場合には、「更生の請求」で税金を取り戻すことができます。
更生の請求とは、再計算をして税金の還付を請求する手続きのことです。

なお、確定申告の期限内に間違いに気づいた場合であれば、「訂正申告書」を提出すればOKです。

以上、確定申告してから還付金を受け取るまでのスケジュールについて説明しました。下記の記事では、確定申告に必要な手続きや申告方法といった基礎的な知識から、控除、節税方法などについてご紹介しています。併せてご覧ください。

「税務調査後の対応|修正申告と更生の請求」を読む

まとめ

以上、確定申告してから還付金を受け取るまでのスケジュールについてご紹介いたしました。
まずは確定申告が必要なのか、追加で納税しなくてはいけないのか、還付がもらえるのか確認するのがおすすめです。
関連する下記の記事を併せてご覧ください。

還付される場合は1~2カ月後ですが、手続きは簡単に終わるのでわからない点は税理士に相談してみましょう。

「確定申告書のしくみ・種類・トクする書き方や相談方法」を読む
「2019年の確定申告の時期はいつ?確定申告期間中にすべきことは?」を読む

確定申告に強い税理士の探し方

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